培ってきたものの無意味さ
困った時、弱った時、人の優しさのなさに絶望する。
これは私が普段から人に優しい、優しくないに関係しない、もっと本質的なものだと思う。(私以外の人にもそうだから)
こんな時は、今までの人間関係ってなんだったんだろうって思う。それなりに手を差し伸べたこともあって、楽しい時間も共有して、でもいざとなった時に関係は全部途切れる。最初から何にもなかったかのように。
少しでも普通に生きるべきレールから外れたり、体調崩して休みを欲したり、たったそれだけでゴミを見るかのような眼差しで、「もっと頑張れよ」って顔して人を蔑む。
形式的な棒読みで心配して、内心は自分より何かができないその人を見下して、優越感に浸る。
「はいはい、お大事に」その一言で心に鋭く深い傷を残す。言葉の放ち方一つで人を簡単に傷つける。
普段ならなんともなくできることを、人に頼らなきゃいけない状況で、どんだけ勇気を出して、どんだけ藁に縋る気持ちで、助けを求めたと思う?
私にだってプライドがある。しなれて強さの欠けらもないプライドだけど。そのプライドすら捨てて人に助けを求めても、あしらわれるのなら、他に何を捨てたらいい?
まともな状態ならなんの躊躇いもなく、なんてことなく、普通に、ただ普通に、できることが今はできない。
それがどんなにもどかしくて、苦しいかなんて同じ苦しみを味わった人にしかきっとわからない。それでも想像することはできるでしょう?人の痛みに寄り添うこともしないで、自分が困ったら助けを求めるのに、人が困ってる時には見下す。こんな世の中で生きていける気がしないんだ。
消えたくない理由は増えないのに、消えたい理由だけが毎日毎日増え続ける。