cLi0nE37’s blog

心のゴミ箱

そんなの、知らねえよ

もうダメだと思った時に母親の家を訪ねた。

分かってもらいたくて救って欲しくて行ったわけじゃない。そんなことはもうとっくに諦めている。期待なんてしていない。いつだって救ったふりをして、長引くと急に手のひらを返すのは母親の得意技だ。最後まで根気強く向き合ってくれたことなんて一度もない。

だから、あんたの娘はこんなに出来損ないだって、子育てに失敗して残念だねって、妹と幸せそうに暮らしている母親に、私を捨てた母親に、見せつけたかった。私ばかり壊れていくのは許せなかった。道連れにしたかった。それだけだった。

案の定、父親と離れるための支援をしてくれるわけじゃなかった。兄と暮らすか母親と妹と3人で暮らすかの話はあった。でもどれも現実的な話じゃなかったから鵜呑みにしなかった。期待するだけいつも無駄なのだ。初めから私は何も期待しないと決めている。心配してるフリして私を異常者だと決めつけた。どうせ兄達にも私がおかしくなったとかなんとか言ってるに決まってる。

妹が、私がお父さんと住もうかって言ってくれた時も、母親は、あんた(妹)に耐えられるのって聞いた。そんなの、知らねえよって思った。私だって無理なのに、嫌いなのに、あんたが結婚したってだけで、私はなんの関与もしてないのに、こんな男と暮らすことを強いられてるのに。次は妹が我慢すればいい。なんで私があんたたちの犠牲にならなきゃいけないの?兄が一人暮らしを先に始めたから私の一人暮らしのお金は払ってもらえない。家から遠くても通うしかない。

先に生まれた人は好き放題できて皺寄せは下に回ってくるし、一番下は一番下で可哀想って目で見られて守られる。上でも下でもない私はなんなんだろうね。なんの価値があるんだろう。兄妹なんて私にとって煩わしいものでしかない。そんなことを思うのは心が貧しいかもしれない。それでも、兄妹がいて良かったと思ったことなんて、いない方が良かったと思うことに比べたら遥かに少ない。そんな家だった。

平等に大切に愛することができないのなら、平等にお金をかけてあげられないのなら、産まないで欲しかった。少子化だろうがなんだろうが、そんなの知らねえよって思う。不幸な人間が大量発生するくらいなら、たとえ人類が滅亡したとしても幸せな人が一人でも多い世界の方がいいに決まってる。