cLi0nE37’s blog

心のゴミ箱

置き去り

いつも通りの朝だった。少し寝坊したけど、いつも通りの朝だった。

電車に揺られ目的の場所につき、いつも通り作業をする予定だったのに、そのいつかの段階で私は暗闇に呑み込まれていた。

少しでも気を緩めたら涙が目の端に溜まってきてしまうから、感情を無にして真顔を保つことしかできなかった。

何が辛いのか分からなかった。作業は順調とまではいかないが、大きな問題もなく進行状況も悪くなかった。昨日の睡眠時間にもさほど問題はなかった。身体が重かった。今日元気な人の分の重力までもが自分にかかっているのではないかと思った。頭痛も止まらなかった。

食欲は全くなかったけれど、食べないと周りに過度に心配されるのも億劫で、購買でカップラーメンを買って食べた、味はしなかった。

その後の作業は亀のようなスピードだった。早く歩くことすらできなかった。手を早く動かす方法がわからなかった。

うまく笑えなかった、話しかけられても答え方の正解がわからなくて会釈をした。

最近はずっとこんな感じだ。大丈夫だ、元気になったと思った矢先の今日だった。原因はわからない、ただずっとずっと深い暗闇に心が取り残されて、身体だけが現実で動かされている。

どうしたらここから抜け出せるかの答えはずっと見つからない。だから、週末は海に行きたい、ただ海の風に吹かれ、波の音を聞き、その場所の空気になりたい、そんなことを思って残りの作業を片付けた。